関東周辺のインド映画好きにオススメしたい映画館があります。それが我が地元、群馬県にある高崎電気館です。
私は昨年の爆音映画祭でRRRを観て以来、インド映画の上映がある度に来ています。
地元でインド映画を観られるチャンスだから、というのもありますが、それだけじゃありません。
絶妙なラインナップと迫力のあるサウンド等、映画好きにはありがたい要素が多いんです。
県外の方にもぜひ足を運んでくれたら嬉しいな……そんな気持ちを込めて記事にしました。
電気館の概要
昔ながらのレトロな映画館!
高崎電気館(以下電気館)は1913年、高崎市に初めて作られた常設の映画館です。100年……すご……。
現在は高崎市に寄付され、「高崎市地域活性化センター」として使用されています。
詳しい概要や沿革は公式サイトへどうぞ。上映予定の作品やスケジュールも確認できます。
電気館の建物とその周辺は映画やドラマのロケによく使われており、レトロな雰囲気が漂います。
高崎駅から徒歩15分
高崎駅は都内から新幹線で1時間。高速バスの発着所もあります。
駅周辺はホテルや商業施設、飲食店も豊富。遠方からも足を運びやすいと思います。
遠征の選択肢にいかがですか?
インド映画好きにオススメできる理由
絶妙なラインナップ
昨年の秋から特集上映がある度に来て感じたのは、ラインナップの良さ。
北インド、南インド問わず幅広く、面白いと評判の作品を選んでくれている……そんな印象です。
絶対、運営側に詳しい人がいる。
先に公開された地域で「面白い!」と話題になった作品を群馬で初めて上映してくれたり、人気の俳優や監督の関連作でまとめて特集を組んでくれています。
東京周辺で既に終映している作品を持ってきてくれることもあります。
東京まで行けなかった地元民はもちろん、「あの作品、もう一度観たい」というニーズも満たしてくれます。
『RRR』のように全国のシネコンで公開された大作は爆音映画祭のラインナップに選ばれ、リピーターでもひと味違った鑑賞体験ができるようになっています。
ダンスにアクションと大迫力のインド映画は爆音上映との相性も良いですからね、何回でもやってほしいです。
また、『響け!情熱のムリダンガム』のように、各地のミニシアターを回っている小規模公開の名作も上映しています。こちらも配給スタッフをお迎えしてのトークショー付き上映を行い、話題になりました。
上映館が少ない、上映期間が短い、配信や円盤もあるとは限らない――。そんなインド映画の上映事情を考えると、首都圏から少し外れた地方都市で力を入れている映画館があるのはとてもありがたいことです。
県民としても大変助かっています。
最近だと爆音映画祭にて『サラール』を、秋のインド映画特集ではそれに加え『サーホー』、『K.G.F』を上映。そして、12月にはあのジガルタンダ・ダブルXも上映予定。なんと前作も上映してくれるそうです。
音が良い
とくに爆音映画祭の音が良いです。爆音ですが聞きやすく不快感のない音響。
今年は『サラール』と『オペラ座の怪人』を観てきました。
通常の劇場だと(なぜか)音が小さめな『サラール』を、公開前に期待していたとおりの音量で楽しめました。
壮大な物語とアクションを彩る、重厚感溢れるBGMと挿入歌。それを迫力たっぷりに楽しめる爆音上映は本当にありがたいですね。冒頭のツインロゴからして「音、デケェ!」ってテンション上がりました。
インド映画は音楽と画面の派手さに凝っている作品が多いからか、爆音との相性が良いイメージがあります。
昨年の爆音映画祭で上映した『RRR』も新鮮な気持ちで見られて大変良かったです。
『オペラ座の怪人』は展開を知っていればとくに怖いと感じないシーンであっても、底から響くような音につい体がこわばってしまいました。ミュージカルシーンの臨場感からも、これが爆音上映であることをひしひしと感じました。
インド映画でなくても、爆音ならではの迫力を感じ取れると思います。
通常上映でもめぼしい作品がある度に足を運んでいますが、どの作品も聞き取りやすい調整になっています。
爆音ほど「音、デカッ」とはならないものの、物足りなさを感じたことはありません。
むしろ体感だと大きめなような……?
パンフレットやグッズの販売がある
定期的に特集企画が組まれ、期間限定で上映が行われるという運営体制のため、いわゆるセカンド上映になることが多い映画館ですが、上映中はパンフレットに加え、アクスタなどのグッズも取り扱っていることがあります。
買い逃した人が救われるかも……?
また、爆音映画祭のときに『サラール』の入場特典がもらえました。最近の作品だともらえることもあるのかな?
『オペラ座の怪人』のリマスター版のチラシも配布していました。チラシの類は公開後にもらえる映画館は少ないので助かります。大抵は公開前日に破棄するものなので……。
館内の装飾やチケット類がかわいい
インド映画の特集期間中は、こうした装飾で賑やかになります。
歴史の長さが窺える建物特有のレトロな雰囲気と合わせて楽しめます。
作品のビジュアルを使ったチケットも特別感があって、鑑賞の記念に持ち帰るのが楽しみになっています。
なお、爆音映画祭のチケットは一回り大きいです。
行ってみようと思った方へ
アクセス
群馬県の玄関口・高崎駅の西口を出て徒歩15分程度の場所にあります。
付近にあるアーケード・高崎中央銀座商店街を目印にすると良いです。
中央銀座周辺は飲み屋が多く、夜は客引きや酔っ払いがいるため注意が必要です。
電気館はレイトショーを滅多にしないので、映画だけ観て帰るなら問題ないと思います。
心配な人は電気館を出たら中央銀座を横切り、そのまま東の大通りに出ると良いです。
駐車場はないので、駅周辺の駐車場を利用してください。
駅に直結しているところで1日1000円程度、10分ほど歩く場所であれば1日500円程度で停められます。
私はレジャーランドの駐車場(1日400円)をよく利用しています。
カウンターに駐車券を持っていくと、5時間分サービスしてくれるので。
なお、チケット購入時に駐車券を提示すると値引きしてくれます。(爆音上映など、一部対象外あり)
チケット購入について
あらかじめ公式サイトで観たい作品のチケット販売について、確認しておくことをおすすめします。
基本的には当日券の購入で問題ありません。
満席になることは滅多にないそうなので、私はいつも上映当日に買っています。
爆音映画祭など、前売り券の販売がある場合は電話、もしくは1階の事務所で購入できます。
ちなみに、座席の指定はできません。全席自由席となっていることがほとんどです。
飲食について
劇場内での飲食はペットボトルに入った飲み物のみ許可されています。
ペットボトルは販売がありますが、持ち込みも大丈夫だと思います。(映画館周辺にもいくつか自販機があります)
ロビーは飲食可能です。座れる場所もあるので、上映の合間におにぎり等の軽食を摂っている方をよく見かけます。
連続で鑑賞するとお腹すくよね。
尺が長いインド映画は2本ハシゴするだけで6時間溶けるし……。
まとめ
インド映画ファンの熱意に応えてくれる映画館だと思います。
コアな需要に応えてくれるのは本当にありがたいし、このような映画館が地元にあることを誇らしく思います。
普段は観たい作品のために東京まで遠征している私ですが、地元で見られるに越したことないですからね!
地方の上映に興味がある方、見逃した作品やもう一度観たい作品を見るチャンスだと思った方!
ぜひ高崎に来てください! 映画と一緒に遠出の楽しみも味わってもらえたら嬉しいです。