昨年の春、『RRR』のS.S.ラージャマウリ監督が来日しました。
『RRR』撮影の舞台裏を描いたドキュメンタリー『RRR:ビハインド&ビヨンド』の日本公開記念舞台挨拶のためです。
そこで、配給のツインを通してファンレターの受付がありました。
ラージャマウリ監督は日本のファンをとても愛してくださっています。そんな監督に、私も気持ちを伝えたい!
そう思って筆を執りました。
この少し前に『Devara』の公開記念舞台挨拶のため、『RRR』でビーム役を演じたNTR Jr.さんも来日されており、同じようにツインさんを通じてファンレターの募集を行っていましたが、こちらは書いている時間が捻出できず断念。
なので、今度こそは!という気持ちで、初めて英語でファンレターを書くことになりました。
英語でファンレターを書くのは初めて
ファンレター自体は書いた経験があります。そのときは国内の声優(俳優)さん宛てでした。
(ダクメア単独ライブの後、感想と感謝を伝えるために書いた)
このときにファンレターの書き方を調べたので、今回も同じように準備しました。
用意したもの
- レターセット
- シール
- ブルーブラックのボールペン
下書きを始める前に買っておくと、後に引けなくなるのでオススメです。
今回は海外の人に宛てて出すものなので、封筒の色やデザインが失礼にあたらないか気をつかいました。
こういうのって調べてもあまり出てこないものですね。海を越えて推し活している人向けのデータベースとかないのかな……。
今回はインドの方なので、なるべく明るいデザインのものが喜んでもらえるんじゃないかな~と考え、黄色のレターセットを選んでみました。

参考にしたもの
インドの俳優や監督は地元以外でプロモーションをする場合、英語を使うことが多いです。
(インドは多言語国家のため、英語が準公用語のようになっている)
なので、ファンレターも英語でOK。これだけでハードルが下がる人も少なくないのでは。
私は学生時代に英語をサボりまくり、社会人になってからは英語に触れる機会もロクになかった残念な大人です。
まさかこんなところで英語が必要になるとは思わず、中学英語からやり直すことになりました。
ただ今回は時間がないので、定番フレーズを調べ、伝えたいことに合わせて単語を置き換える方法をとっています。
翻訳アプリだけでは心許ないので、参考になりそうな書籍も購入。これが勉強のきっかけになればいいな。

- 参考になりそうな書籍
- Google翻訳
- Google検索(英語、テルグ語)
- 郵便局のサイト
- https://www.post.japanpost.jp/int/ems/greeting/example/english.html#ex5
- Twitterの検索(主にテルグ語)
気持ちを伝えるだけなら英語で十分ですが、ラージャマウリ監督はテルグ語映画の監督です。
映画で使われている、相手にとっていちばん親しみのある言葉を添えることで、より敬意が伝わるのではないか。
そう思って、テルグ語も調べられるようにしておきました。
ちなみに、『基礎テルグ語』は字幕監修を担当された山田先生の著書だからと元々買ってあった本です。内容はぶっちゃけ未だに理解できておりません。本好きなので、世にも珍しい、日本語で書かれたテルグ語の教本というだけでワクワクするんです。そのトキメキを所有しているのです。
本文を考える
まず、『推し活英語』と郵便局のサイトを使い、ファンレターの書き方を調べました。
基本的な構成に沿って、何を伝えたいのか日本語でふんわりと考えていきます。
『RRR』で初めて監督の作品を見て以来、ファンになったこと。日本で公開された作品をたくさん見たこと、そのどれもが素晴らしかったということ。
私は英語が苦手なので、複雑な言い回しを避け、長い文にならないよう気をつけました。
内容が固まったら、自力で訳せそうなものを訳していきます。
訳せないものは簡単な表現に置き換えることができそうか考えてみる。で、また訳していく。その繰り返しです。
『推し活英語』から使えそうな表現がないか探すのも忘れずに。感想を伝える例文も沢山載っています。
考えた英文をGoogle翻訳にかけ、伝えたい内容になっているか確認します。
文章量もここで確認。(あんまり長くなるのも嫌なので)私は便箋1枚に収まるようにしました。
今回はインド人の監督に送る手紙だったため、日付の書き方や表現について、知っているものに関してはイギリス式を参考にしました。(インドはイギリス英語がベースのため)
見る人が見ればアメリカ英語とイギリス英語が混ざった奇妙な文章になってる可能性があります。
勉強不足で申し訳ない。
清書する
まず、手頃な紙でペンの太さや文字の大きさを試し書きで確認します。ついでに書き慣れないテルグ文字も少し練習しました。そしたらぶっつけ本番で便箋に書いていきます。
幸い、今回は1発で書けました。
日本語で手紙を書いた時よりも書きやすかったかな……?誤字脱字で書き直すことがなかったので。
何度も書き直すと、集中が途切れて雑になってきますからね、できるだけ書き直したくない。
書き上がったら、Googleレンズを使い、書いた英文やテルグ文字が読めるかチェック。多少形が崩れたり間隔を詰めすぎた箇所がありましたが正しく認識してくれたので、読めるものになっていると判断しました。
シンプルなレターセットにしたので、便箋や封筒の余白にキラキラのシールを貼ってみました。
封筒を用意する
今回は封筒を二重にすることにしました。
以前、声優さん宛てに送ったときは二重にしていませんでした。せっかくの箔押し封筒が汚れてしまったり、差出人の情報が載っているために封筒が破棄された状態で本人の手元に渡っている可能性があり、その反省からです。
まず、レターセットの封筒(画像の黄色い封筒)には監督の名前と自分の名前だけ書きます。
これが本人の手元に渡るはず。
この中に便箋を入れて、糊と飾りのシールで封をします。これで監督宛の手紙が完成。
そして、それを入れるための封筒を用意します。

常備してある洋2の封筒がちょうど良いサイズだったので、ツインさんの宛先と自分の住所・氏名を書きました。
おまじないとして折曲厳禁シールも貼ってあります。
あとはこの茶封筒に監督宛の手紙を入れ、封をしたら発送の準備は完了!
郵便局に行き、速達で発送したらミッションコンプリートです。
インド映画関係者の来日は急なスケジュールになりがち。
それゆえにファンレターの受付期間も1週間程度しかなく、速達の利用が必須となります。
送った後の話
監督の作品が大好きな日本人がたくさんいるんだよ〜っていうのを伝える材料のひとつになればいいな、程度の気持ちで書いたお手紙。
舞台挨拶にて流れた特別映像を見て、「あ、これ本当に目を通してくれるんだな」と確信して、だいぶ緊張しました。
特別映像に映っていたのは、これまで監督に送られてきた、日本のファン達からのファンレターやファンアート、プレゼントの山。そしてそれらひとつひとつに目を通す監督の姿。
私が送ったファンレターも、あの中に混ざるのか〜って感慨深かったです。
監督としてはこの映像もドキュメンタリーに入れたかったそうなのですが、映り込んでいる物や人々全員の許可を取るのは大変なため却下されたとのこと。そのため、公開は舞台挨拶限定。撮影や記録もNGとのことで、運良く見られて本当に良かったな……と思います。
今回、慣れない外国語で手紙を書いてみて、ファンレターは相手に応援の気持ちを伝える手段であるとともに、自分のためになる行いでもあるな、と感じました。自己満足でもあるというか。
誰かに読まれる前提で丁寧な文字を書くこと。異文化で暮らす人へのリスペクトを持つこと。外国語学習への意欲を刺激されたこと。そして、心を込めて手紙を書くと、満たされた気持ちになること。
これらは己の成長を促し、世界を広げてくれる要素に繋がるはず。
監督が喜んでくれたらいいな、というささやかな思いで出した手紙ですが、挑戦してみてよかったな、と思います。
もし次の機会があったら、作品の感想について、もっと自分の言葉で語れるようにしたいです。
勉強、頑張らないとな~。

