4/27に長野県の上田映劇で行われた、RRRの応援上映に行ってきました。
“映劇ナートゥ”と呼ばれる上田映劇の応援上映は、一部の座席は特定のシーンでのスタンディングとダンスがOKという特殊ルールで知られています。噂は聞いていたのですが参加する機会がなく……。
ビハビヨ公開を記念し行われた再上映にてRRRを久々に劇場で鑑賞し、なんだか無性に応援上映でも観たいな~という気持ちが湧いていたところ、この開催告知。しかもお隣の長野県で!ちょうどGWで時間もあるし……ということでお邪魔してきました。
応援上映の後に上映されたビハビヨも見てきたよ
上田映劇とは?
長野県上田市にある、レトロな佇まいが印象的な映画館。
これまで行ったことある劇場だと、高崎電気館に近いと思います。


レトロな外観と、落ち着いたカフェのような隠れ家的な内装の通り、上映のラインナップもマニア向けかな?
館内には上映作品のフライヤーもたくさん置いてあります。地元で上映が決まっていない作品のフライヤーも置いてあって助かりました。
また、映画関連書籍の販売や、劇場オリジナルの判子といった独自の取り組みもされているようです。
スクリーンは100人ほど収容できる箱がひとつ。
珍しいな、と思ったのが、ステージがあること。(だから映“劇”なんでしょうか)
応援上映の前説もステージの上でしてくれました。
音は控えめです。重低音が響く感じもないので、大きな音が苦手な方には優しい箱だと思います。
満席の応援上映で騒いだら聞こえなくなりそう……。
応援上映の傾向
今回のレギュレーション
劇場のサイトでレギュレーションを告知しているので助かります。今回は劇場独自の企画上映なので、当然といえば当然なのですが。
告知ページを見てもよくわからない!という方や応援芸に凝りたい上級者向けに、これはOKですか?という問い合わせも予約のついでにできるのがGOOD。
本来、応援上映って開催する側がここまで面倒を見るべきだと思うんですよね。
流行りに乗って応援上映する作品も増えてきたせいか、公式がふわっとしてて参加者同士で揉めたという話をよく聞くようになったので……。
上田映劇さんは以前にも応援上映の開催経験があるおかげか、スタッフさんがとても力を入れてくれている印象がありました。初めての応援上映、もしくはハズレの箱を引いて楽しめなかった方にもおすすめできる映画館だと思います。
今回のレギュレーションはこんな感じ。
- 鳴り物OK(タンバリン・鈴の貸し出しあり)
- ペンライト・サイリウムは減光したものを2本までOK
- 発声・手拍子OK
- うちわやボードなどの応援グッズOK
- コスプレOK
- 両サイドのブロックは特定のシーンにてスタンディング・ダンスOK(通称ナートゥエリア)
RRRの応援上映としては標準的なルールだと思いますが、ひとつだけ独自ルールがあります。それがナートゥエリア。
ナートゥとエッタラジェンダが流れると、両サイドのオタクが立ち上がって踊り始める……そんなの面白そうじゃん!ということで参加の決め手にもなりました。
参加者の傾向
ダンスOKという玄人向けレギュレーションのため、慣れた人しか来ないのかな……と予想していましたが、全然そんなことなかった。
応援上映が初めての人どころか、RRR完全初見の方もちらほら。すごい。
初見さんの新鮮な反応を見ながら玄人の応援芸も見られる……!?
初見さんが多いとなると、静かに見られるよう、応援芸は控えた方がいいのかな……と悩んでしまうのですが、前説で場をあっためてくれたおかげで、「応援も込みで一緒に楽しめたらいいな」という気持ちで臨めました。
常連というか玄人っぽい方々は右サイドに、逆に初見さんは後方と左ブロックに固まっていました。
RRR初見でナートゥエリアを陣取る度胸すごいな!?
でも、本国のマサラ文化やRRRがヒットしたアメリカの劇場の様子を見てると、こうやってガンガン前のめりで楽しもうって気概はインド映画適性めっちゃあるな~と思います。RRRに、応援上映に出会ってくれてありがとう。
なお、少数精鋭の応援上映だったためか、前説を担当されたスタッフさんも後方で参加しておりました。
これまで参加したことがあるRRRの応援上映のなかでは、いちばんメリハリのある箱でした。
ストーリーが進むシーンでは静かに観る、アクションシーンやソングシーンでは盛り上がる。
最初はおとなしすぎて大丈夫か……!?と不安になったのですが、盛り上がるところで全力を出しているのが伝わってきました。
上映時間3時間という長丁場の作品なので、これくらいメリハリがある方が息切れしなくて良さそう。
今回の応援スタイル
ナートゥエリアで踊るオタクを見たい!ということで、あえて中央ブロックに座りました。
スタンディングは以前新ピカで経験があるのですが、リズムに乗って体を揺らしていると周りが見えなくなるので、座っていた方が見やすいかな、という考えです。
また、今回やりたかった応援がペンラ芸に偏っていたため、ダンスOKとはいえペンラ芸しながらは難しいよね、ということで着席しておりました。
踊らないからといって地蔵するとは言ってないからね!?
ちなみになぜペンラ芸なのかというと、キンドラの応援上映を経てペンラ芸がかなりレベルアップしたからです。
もうね、どんな作品見てても「応援上映だったらここでペンラ芸やりたいな……」と考えるようになってしまったのです。体が勝手に動く、というやつです。
応援上映のペンラ芸って自然と揃っても楽しいし、誰かがやっているのを見てるだけでも楽しいので、賑やかしとしても好きなんですよね。
マサラ上映の流れを汲むインド映画の応援上映において、ペンラ芸はみんな必ずやるものではありませんが、かっこいい音楽に合わせてペンライトを振るのは楽しいので……!こんな楽しみ方もアリじゃない?という気持ちでやってます。
今回やったペンラ芸ですが、2年ほど前に新ピカやグラシネ等、都内で行われた応援上映の際によく見られたものと、自分が思いつきでやってみたもの両方あります。
ビームVSトラを青と黄色のペンラで表現したり、懸垂するラーマに合わせて赤ペンラを上下したり、手をつなぐ様子を赤と青で表現したり……この辺は定番ですね。逆に今回思いつきでやってみたものとしては、冒頭のツインロゴやTNTの”T”と、花火に合わせてペンラを高速で色変えする……等でした。
今回は鳴り物とダンスに力を入れている人と初心者が多かったからか、光り物を持ち込んでいる人自体が少なかったので、ペンラ芸をしているのは自分くらいでした。鳴り物やダンスと合わせて賑やかしのひとつになっていたら嬉しい。
初めて行く街、長野県上田市
お隣の長野県ではありますが、初めて行く街でした。なので、上映前に少し街歩きもしてきました。
坂が多いけど、道はきれいに整備されているし、歩きやすい街だと思います。
普段、遠出というと東京方面になりがち。人の多さと空気の汚さに毎回疲れていたので、自然に囲まれた長野県は新鮮&快適でした。
帰りの新幹線で軽井沢を過ぎたあたりから、飛行機着陸時のような耳の不快感が続きしんどかったですが……。
長野や県北部等の少し標高が高めのエリアに行くと毎回なるんですよね。よわよわすぎる……。
アクセス
群馬って都心へのアクセスの方が楽なんですよね。在来線で行けるし、山を越えなくていいし。
長野方面は楽にアクセスするなら新幹線か高速道路が必須なので距離のわりにお金がかかるのです……。
今回は行きは在来線、帰りは新幹線を利用しました。
高崎から信越本線で横川駅まで行き、そこからバスで軽井沢駅へ。さらにしなの鉄道に乗り換えて上田駅まで。
所要時間は乗り換え時間を含めて2時間半、交通費は2000円くらいだったかな。
帰りの新幹線は上田→高崎で30分程度、自由席で3300円でした。
新幹線は高いから使いたくないな~と思っていましたが、差額と移動の手間を考えると新幹線で良いですね。
市内観光
上映は夕方のため、駅周辺を散策しました。
イベントのために遠出したついでにぶらぶらと観光もする……ソロでオタ活するときの醍醐味ですよね。
映画目的ならシネマツーリズムか。
上田城跡公園の櫓門や真田神社を見て回り、昼食には草笛のくるみ蕎麦を頂きました。
みすゞ飴やアップルパイ研究所のあっぷるばうむといった地元のお菓子もお土産に買いこんでしまった……。
それから、今年のコナン映画の主役が長野県警ということもあり、駅周辺にバナーやパネルがおかれていたり、市内のコンビニで限定商品が売られている時期でもあります。それらを探すのも今回のお目当てのひとつでした。


時間が許せばTOHOでコナンも見たかったな~!
まとめ
久々に参加した応援上映は初めて行く劇場だったため、勝手がわからず不安な気持ちもありましたが、楽しみたい!という気持ちに従い思いっきり応援できました。
RRRや応援上映自体が初見の方も少なくない箱でしたが、だからこそ初心に帰って楽しめたと思います。
ここ数ヶ月、様々な界隈で応援上映が荒れているという話を聞いて辟易していたので、良い意味でアットホームな回に来れて本当に良かったです。映画鑑賞をイベントとして楽しむ……そんな応援上映の基本に立ち返れた気がします。
ありがとうございました!