いつの話をしてるんだよ。
ちょうど1年程前になりますが、実は池袋で開催されたプロメア展に足を運んでおりました。
感想を書いたメモが長らく埋もれていたまま存在を忘れていたのですが、先日掘り出しました。
せっかくなので載せておきます。
プロメアはいいぞ。
クソデカビジュアル

5周年ビジュアルの厚塗り風なタッチが印象的。
展示に使用されていた大きいキービジュアルや等身大アクスタの存在感と、プロメアとしては重厚な絵柄で描かれたイラストの相性は良く、見応え抜群でした。
場内は撮影禁止ですが、これらは撮影OKでした。
売店ではこのイラストを使用したビッグアクスタが売っていました。このサイズで3000円しないのはお得では? ということでお迎えしてしまいました。
そんなわけで、またボスのアクスタが増えてしまった……小さいものから大きいものまで、多種多様なリオ・フォーティアが我が家にいることになりますね。まぁボスのアクスタなんてなんぼあってもいいですからね。
私にとって、プロメアはアクスタをつい買ってしまうコンテンツ。
あのパキッとした色彩とアクリルの相性が悪いわけないですからね!つい手元に置きたくなってしまうのです。
グッズを買う方のオタクからすると所持数は少ない方だと思いますが。
“手持ちのアクスタを全部持ち寄る会”をやる機会があったら連れていきたい。

年表で振り返るプロメア
制作発表から上映終了後のコラボまで、5年間の歩みを網羅。
個人的にはディッパーダンコラボが1年以上前だったのが驚きです。
滅殺開墾ビームトレンド入りのような、ファンや映画館・スタッフによるプロメア非公式のムーブメントに関しては入ってませんでした(当たり前)。
でも、これらの思い出も年表を見ていると鮮明に思い出してきました。
初めてプロメアを観たときの、色彩とオタクの……いや私の好きな物を濃縮したような映像に、凄まじい衝撃を受け、フラフラになって劇場を出たのを覚えています。あの色彩を手元に残したい一心でパンフレットも買いましたね。今でも私の宝物です。
私が初めてプロメアを見たから、6月7日はプロメア記念日。
プロメアを見た側の人間になりました!!!!!! pic.twitter.com/lnxkP9CYcM
— みずさき (@mint_mizu) June 7, 2019
プロメアでは、オタクとして様々な実績解除をしました。
映画を見るために群馬から神奈川まで足を運んだり、同じ映画を違う劇場で観て比較したり、上映の前後に知り合いに挨拶回りしたり。1万円を超える豪華版の円盤を予約して購入したり、コラボカクテルのために初めてダイニングバーにお邪魔したり。フォロワーさんとライブを連番したのも初めての経験だったと記憶しています。
どれも本当に楽しかった!1本の映画でこんなに楽しいことが続くのってすごくないですか?
5年経った今でも定期的に再上映してくれる映画館があったり、コラボや描き下ろしグッズがあったりと熱が冷めないのも嬉しいです。素敵な作品に出会えて本当によかった!
プロメアができるまで
初期設定
脚本集等、これまでも裏話で少し触れられていた初期案のラフや絵コンテが見られました。
ストーリーを煮詰める段階でアニメとして動かすことを念頭に置いてラフを描いていたのが印象的でした。
アニメが漫画や小説のメディアミックスとして作られることも多いなか、オリジナルで勝負するってそういうことなんだな、と感じました。
ある程度固まってきた段階でコヤマシゲトさんが起用されたようで、そのときに描き起こされたビジュアルも展示してありました。(見覚えがあったので、おそらくコミケのスタッフ本等ですでにお蔵出しされていたのではと思います)
これはこれで面白そうだし、ビジュアルの完成度もあってこれが決定稿じゃないのマジ……!?
そこからいろいろひっくり返して今のプロメアがあるんですね。
面白いものを作るためなら妥協しない職人魂を感じます。
各種デザイン
ラフだけでなく、決定稿の設定画も展示されていました。
シーマ等のサブキャラまで立ち絵から表情まで細かく指定されていることがわかります。
とくに、髪のなびき方等アニメで動かした時の想像がつくような躍動感が設定画からも感じられたのが印象的でした。
また、全員筋肉の付き方や頭の形まで違っていて、シルエットだけで誰が誰だかわかるようにデザインされているのが一目瞭然。これはキャラクターデザインの基本と言われていることですが、設定画で見比べてみると私のような素人でもそれがよくわかりました。
特徴的なメカはもちろん、背景美術や作中で使用されているロゴやテロップのデザインもひとつひとつじっくり見ることができます。
スタッフの皆さんが、ひとりひとり得意なことや新しい挑戦を経て、プロメアの洗練されたデザインが生み出されているのだとしみじみ感じました。
とくに、背景美術を担当された久保さんは普段リアル寄りの背景を描いてるそうで、プロメア特有のデフォルメがなされた背景はこのために調整を加えた……というような話がキャプションに添えられていました。
また、プロメアは当初3DCGでの制作を予定していたとのことで、特徴的な色トレスや色面を意識した絵柄はそこから来ているとのこと。最終的には手書きと3DCGが両方使われており、そのシームレスさは本編を見た人ならよくわかりるはず。
グラデーションボーイの仕事ぶり
場内に設置されたモニターでは、グラデーションボーイによる色指定を行う前と後の映像が上下で同時に流れます。
マジでぜんっぜん違います。設定画そのままの色調で「なんか物足りないな……?」と感じるところもあれば、フィルターやグラデーションをかける前と後で色味がまったく違う所まで。
モニターから流れるのは一部のカットのみですが、それでも全体を通して満遍なく拾っているためそれなりの長さがありました。それだけでもグラデーションボーイの仕事量がとてつもないことがわかります。
2時間のフィルム全部色味を吟味し調整して……って途方もなさすぎる。まさに劇場版用のスペシャル作画。
アニメーションの雛形
ラフや絵コンテを繋ぎ合わせたものや、タイトルロゴのアニメーションをじっくり見ることができました。
『プロメア』はケレン味溢れるアクションをアニメーションで表現していることが特徴のひとつですが、それが作られるまでの試行錯誤を感じられてテンションが上がります。
アニメーション制作に詳しくない私でも、「どうやってあの凄まじい映像は作られているのか」を感じることができて楽しかったです。
私は絵コンテ集も持っていますが、専門的なことは何も知らないので、これがどうやってあの綺麗なアニメになるのかがピンとこなかったんですね。それがこの展示で掴めた気がします。
何か創作活動をしている人はもちろん、そうじゃない人も楽しめる展示だと思います。
プロメアの色彩と躍動感に惹かれたすべての人のための展示
プロメアはクリエイターからの人気が高いと言われていましたが、それも納得の舞台裏でした。
スタッフそれぞれが得意なこと、やりたいことを詰め込んで、ブラッシュアップしてできたのが、この洗練されたアニメーションなのだ。その説得力たるや。
公開から6年が経ち、たくさんの素晴らしいアニメが世に送り出されてきました。そんななか、プロメアは6年経っても色褪せないどころか、唯一無二のエネルギーを放ち続けているように思います。
熱いキャラクター、ジェットコースターのような展開。目まぐるしく動くアクション、視界を焼き尽くすビビッドな色彩。これらの勢いは、スタッフ一人一人のこだわり抜かれた仕事ぶりからきている……それを体感できる展示でした。
今でも時々、円盤やグッズを眺めたり、再上映に足を運んだりと『好き』が冷めないアニメ、プロメア。
この展示企画は、熱狂したあの頃に思いを馳せるよい機会になったと思います。


